ingが付いたら現在進行形。ingが付いたら現在進行形。ingが付いたら現在進行形。
ん? “playing tennis is fun.” ingがついてるのに現在進行形じゃない?
なんだこれー!

ing=現在進行形と覚えるのは危険です。
動詞-ingにはもっと多くの使い方があります。
そしてその根底にあるイメージが”躍動感”です。
そんな動詞-ingの使い方について今日は説明していきましょう。

-ingの活用法

-ingには大きく2つの用法があります。
それは、動名詞としての-ing、そして、現在分詞としての-ingです。

動名詞としては主に”名詞”としての役割を果たします。

現在分詞としては主に”形容詞”としての役割を果たします。

たとえ動名詞であっても現在分詞であっても、-ingに共通する「躍動感」は常に持ったままです。
下の画像を見てみましょう。

水が沸騰しています。
英語では”boiling water”と表現します。
名詞である水という単語に、沸騰という動作を加えた説明をしているわけです。
“She poured boiling water down the sink.”(彼女は沸騰した水をシンクに注いだ。)
“Don’t put boiling water in the glass or it will crack.”(沸騰した水をガラスにいれないで。割れちゃう。)

どうでしょう。
水が現在も沸騰し続けているわけではありませんが、動詞-ingを使うことで、ぐつぐつと沸騰した水が頭の中に思い浮かんだのではないでしょうか。
これが動詞-ingのもつ”躍動感”です。

それではこれから、動名詞としての用法と、現在分詞としての用法を見ていきましょう。

動名詞の用法

動名詞として使用される場合、「~すること」と訳されることが多いです。

動詞の動作が-ingを付けることでそのまま名詞化すると思ってください。

イメージとしては以下の図を参考にしてください。

躍動感あふれる名詞になっているね。

主語として

・Playing soccer is my favorite sport. (サッカーをすることは私のお気に入りのスポーツである。)
・Reading books is one of my hobbies. (本を読むことは私の趣味の一つである。)
・Swimming is a great way to stay in shape. (泳ぐことは体をキープするための素晴らしい方法である。)

補語として

His hobby is collecting figure dolls. (彼の趣味はフィギュアを集めることである。)
His job is teaching English. (彼の仕事は英語を教えることである。)
Her goal is saving money. (彼女の目標はお金を貯めることである。)

主語+be動詞+動詞-ingだからといって、それがすべて現在進行形とは限らないという点に注意!

目的語として

They like cycling on the weekends. (彼らは週末にサイクリングをするのが好きである。)
She enjoys doing yoga. (彼女はヨガをするのを楽しむ。)

前置詞の目的語として

They are looking forward to visiting Japan. (彼らは日本を訪れることを楽しみにしている。)
She is interested in studying abroad. (彼女は留学することに興味がある。)
He is good at fixing cars. (彼は車を修理することが得意である。)

前置詞のあとに動名詞がくることもあるよ。
逆に、前置詞の後にto不定詞がくることは基本無いよ。

現在分詞の用法

現在分詞は形容詞として使われるので、名詞を修飾します。

ここでの原則は、「後ろから説明、前から限定」です。

後置修飾として

The woman singing on stage is my sister. (ステージで歌っている女性は私の妹である。)
The man running in the park is my neighbor. (公園で走っている男性は私の隣人である。)
The paintings hanging on the wall are beautiful. (壁にかかっている絵たちは美しい。)

名詞を前から説明する形容詞として

The singing bird is beautiful. (歌っている鳥は美しい。)
A smiling woman is friendly. (笑顔を浮かべている女性はフレンドリーである。)
There was a crying baby on the bus.(泣いている赤ちゃんがバスにいた。)

後ろから現在分詞を使っている場合は、後から説明を加えているような感じがするよ。
逆に前から説明する形容詞として現在分詞を使っている場合は、最初からその要素を持ったものとして話しているような感じがするよ。

まとめ

動詞-ingは現在進行形でしか使われないと思っていましたが、色んな使い方があるんですね。

その通りです。そしてすべてに共通するのが「躍動感」です。
動きの要素を持ったまま名詞として使われたり、形容詞として使われたりします。
上手に使っていきましょう。