英語にはbe動詞と一般動詞があることがわかりました。
つまり、I am a student.のamがbe動詞で、I ran fast.のranが一般動詞ということですね。
他にはどんなものがあるんですか?

その通りです。動詞の総数は数え切れませんが、よく使われる動詞がありますので、それから覚えるのもいいでしょう。

be動詞と一般動詞で使い方に違いがあったり、気を付けなければいけなかったりすることはあるんですか?

そうですね。今日は一般動詞を基本から学んでいきましょう。

一般動詞とは

一般動詞とはbe動詞以外の動詞全てです。

be動詞以外の動詞がすべて一般動詞?もう少しわかりやすい見分け方はないんですか?

一般動詞は、like(好き)、play(遊ぶ)のようにそれ自体に動作(感情の動きも含む)を伴った意味がある語だと思ってください。

なるほど。だからlikeとかthinkとか実際に動いてはないけれど、感情が動いたりするものも動詞になるんですね。

一般動詞の変化

be動詞は主語によってamだったり、isだったり、areだったり少し面倒な変化がありましたが、一般動詞にもそういった変化はあるんですか?

はい、ただbe動詞よりも単純です。ポイントは主語が三人称かつ単数で現在形(三単現)かどうか、です。
三人称とは、IもしくはYou以外のすべてだと思ってください。

人称主語変化
一人称I無し
二人称you無し
三人称he
she
it
有り
動詞の語尾に-s
動詞の語尾変化の仕方
ほとんどの動詞-slikes, plays, makes
語尾が -sh/ -ch/-x/-ss/-o-espasses, finishes, teaches, goes, does
語尾が「子音字+y」yをiに変えて-esstudies, flies

基本的には語尾に-sが付きますが、-esをつけたり、-iesをつけたりする場合もあります。
そして、haveだけはhasという変化になるので、そこは注意しましょう。

一般動詞の種類(他動詞・自動詞)

一般動詞の中には、I swim.みたいに動詞で終わる文もあれば、I love you.みたいな感じで動詞の後に何かほかのものが付いて終わる文もありますよね。あれらの違いは何ですか?

それらは一般的に、他動詞と自動詞という区別をされています。
次はその違いを詳しく見ていきましょう。

他動詞

他動詞とは、動詞の後ろに目的語を従えた文です。

動詞の動作が対象物に向かっているイメージです。

逆に言うと、動詞がそれだけでは完結しない場合には目的語が必要ということです。

例えば、I eat sushi.という英文が、I eat.だけで終わっていたらどうでしょうか。

え、何を食べたの?と、気になりませんか?

動詞を見て、「なにを?」と感じたらそれは他動詞である可能性が高いです。

  • Please write your address. (Please write.だけでは、何を書けばいいのかわからない)
  • I have a dog. (I have.だけでは、何を持っているのかわからない)
  • Tom kissed my sister. (Tom kissed.だけでは、誰にキスしたのかわからない)

自動詞

単なる動作を表すのが自動詞です。

「なるほど、ふむふむ」と納得できる場合、自動詞である可能性が高いです。

  • I sit. (なるほど、座ったのね)
  • I swim. (なるほど、泳いだのね)
  • I laugh.(なるほど、笑ったのね)

これらはシンプルすぎるがゆえに、前置詞や副詞などとくっついて使われることが多くあります。

  • Please look at this picture. (見る対象を付け加えている。)
  • She can swim really fast. (泳ぐだけではなく、その度合いの情報もつけている。)

他動詞・自動詞の注意点

多くの動詞は、他動詞にも自動詞にも用いられます。
例えば普段よく使う”play”も他動詞としても使えるし、自動詞としても使えます。
I play soccer. (何をするのか→サッカーという情報が必要なので他動詞
We will play outside today. (遊ぶという行為それ自体を表しているだけなので自動詞
様々な例文を見ながら、その動詞の用法を覚えていくのが一番です。

まとめ

以上が一般動詞の基本になります。今日の記事をまとめてみましょう。
①一般動詞とはそれ自体に動作(感情の動きも含む)を伴った意味がある語
②一般動詞は三単現の場合、語末に変化が起きる。
③一般動詞の後には目的語を必要とする「他動詞」とそれ単体で意味が完結する「自動詞」がある。
④自動詞を使う場合、そのあとに情報を付けたい場合、前置詞や副詞が必要になる。
更に深く一般動詞について知りたい場合、別の記事も読んでみてください。