こないだ教科書に”I go to school”.と書いてあったんですが、schoolの前に”a”や”the”がつかない理由がわかりません。
確かに、”I go to the park”とか”I go to the beach”とか同じパターンで”the”が付くものがあるので、ついつい”I go to the school”と言いたくなるよね。けど一般的には”I go to shcool”が自然な英語とされているよ。
今日は英語の”the”について考えてみよう。
建造物や場所を表す名詞が、行為そのものを指す場合については定冠詞である”the”を省略する場合がある
定冠詞theの用法
theは定冠詞と呼ばれるもので、特定のものを指す場合に使います。
可算名詞にも不可算名詞にも、また、単数形にも複数形にもつきます。
用法は以下の通りです。
- 前に1度でた名詞に2度目からつける
- 文脈やその場の状況からそれとわかる名詞につける
- 常識的にただ1つかしないものにつける
- 最上級が付く場合につける
- 特定の固有名詞の前につける
- 複数名詞につくことで全部を表す
なぜgo to schoolのtheは省略されるのか
この定冠詞には「建造物や場所を表す名詞が、それらの持つ本来の目的や機能を前置詞のついた慣用句としてあらわす場合には、冠詞を付けない。」という原則があります。
はい、意味わかりませんよね。
例えばこんな会話を想定してください
将来お金持ちになるなら、大学にいかないとかなぁ。
どうだろう。大学もいろいろあるし、行けばお金持ちになれるとは限らないんじゃない?
この会話の中に出てきた「大学に行く」というのは特定の大学を指しているわけではなく、「大学に行く」という行為そのものを表していますよね。
こういう場合にはuniversityの前にtheはつきません。
では、こんな会話の場合はどうでしょう。
君は前から早稲田大学に行きたいって言っていたよね?
そうそう、あの大学に行くのが私の目標なんだよね。
どうでしょう。この会話に出てきた「あの大学に行く」というのは特定の大学(この場合は早稲田大学)を指していますよね。
この場合は特定の大学を指しているので、the universityを使います。
ほかにも同様の例を見てみましょう。
- I go to bed at eleven.
- 特定のベッドを指しているのではなく、「寝る」という行為全般の話をしている
- I go to school.
- 上のuniversityと同じ理由。「学校に通う」という行為そのものを表している
- He takes notes in class.
- 特定のクラスの中で、ではなく「授業中」という一般的な概念を表している
- She is in prison.
- どこの刑務所かどうかを指しているわけではなく、「牢の中にいる」という行為そのものを表している
- See you in court.
- どこの法廷かを示しているのではなく、「出廷する」という行為そのものを表している
まとめ
この記事では、なぜgo to the schoolではなくgo to schoolを使うのか、について考えました。
theは特定なものを表す場合に使われるものであり、行為そのものを表す慣用句になっている場合にはtheが省略される場合があるということがわかりました。
theと聞くとどうしても特定のものが頭の中にイメージされてしまうので、行為自体を表したい場合、不自然な感じがしてしまうのかもれしませんね。
ただし、気を付けなければいけないのが、例えばI go to the park.やI go to the sea.など、別に特定の公園や海を示しているわけではないのにもかかわらず、”the”を付けた方が自然なものもあります。
また、イギリスではI go to hospital.というけど、アメリカではI go to the hospital.と言う。みたいなパターンもあります。
大事なのは、慣用句として使われているかどうか、なので、そこは柔軟にとらえましょう。