通信大学で単位を修得するには何パターンか方法があります。

そこで今回はそれぞれの特徴についてご紹介していきます。

レポート+科目習得試験方式

この方式が通信教育において一番スタンダードな方法です。

まずは大学から送られてきた教科書を基にレポートを作成します。

特に指定がない場合、日本大学のレポートは大体1単位当たり2000文字程度書く必要があります。

その後、科目習得試験を受験し、レポートと試験に合格することで晴れて単位を取得することができます。

こちらの履修方法ですが、厄介なことが3つあります。

まず、孤独です。

通信大学は自分のペースで進めることができるのがメリットである一方、自分でスケジュールを立てて黙々とそれに向かって実行していくという精神的なタフさが求められます。

次に、わからないことがあっても教えてくれる人がいない、ということです。

教科書を読んでいてわからないことがあっても自分で調べるしかありません。

通信大学で教員免許を取得する方々は、大学在学時は全く別の学部にいた方も多いかと思います。

その場合、教科に関する科目も、教職に関する科目も全くの初見ということも珍しくありません。

そんな時、すぐに質問できる環境ではないというのは思っている以上に大変です。

最後に、科目習得試験が難しいという点です。

この科目習得試験が思った以上に曲者です。

甘く見ていると普通に不合格になります。

デメリットばかり挙げてきましたが、メリットもあります

それは追加費用がかからない。という点です。

スクーリングやメディア授業を受講するには追加でお金がかかります。

また、科目習得試験では誤魔化しが効かない分、自分の知識になるまで勉強できる、ということも挙げられます。

スクーリング単位積み重ね方式

これは名前の通りスクーリング(メディア授業も含む)を積み重ねて単位を取得していく方法です。

スクーリングとは教員による直接の講義・演習・実技を受講する学習方法のことを指します。

メディア授業とはインターネットブラウザを通して講義を受講する学習方法を指します。

講義は毎日やっているわけではなく一定の期間のみ開講している形になります。

日大通教では以下のようなスクーリングの種類を用意しています。

  • 夏季スクーリング(3日間で単位修得を目指す)
  • 夜間スクーリング(8日間で単位取得を目指す)
  • 東京スクーリング(春季・秋季・冬季)(3日~4日で単位修得を目指す)
  • 地方スクーリング(春季・秋季)(3日間で単位修得を目指す)
  • 昼間・土曜スクーリング(15回の講義で単位修得を目指す)
  • 通年スクーリング(通学課程の学生と一緒に授業を受ける)
  • メディア授業(約2か月かけてweb学習)

どうでしょうか。結構いろいろな種類がありますよね。

スクーリングは短期間で単位修得できるのが大きなポイントです。

また、メディア授業は自分のタイミングで学習することができますし、掲示板等を使ってわからない部分は直接教授に質問できますのでとても便利です。

注意点としてはスクーリングやメディア授業で取得できる単位数は1度に2単位までです。

つまり、この方法で単位を修得する場合、4単位取得しなければならない科目に関しては、スクーリングもしくはメディア授業を2回受ける必要があります。

難点を挙げるとすれば、費用がかさむということと、自分のスケジュールに合わないと受講できないという点です。

メディア授業は1科目20,000円かかりますので、もしこの方式で単位修得しようとすると、2×20,000円で40,000円かかることになります。

1科目だけでしたらまだいいですが、たくさん受講すると私みたいに思った以上にお金をかけてしまったという事態に陥る可能性もあります。

また、それぞれのスクーリング期間に開講されている科目は決まっています。

例えば「英語科教育法Ⅳ」のスクーリングを受けたいと思っていても、この授業が開講されているのは東京スクーリングの11月です。もし仕事やプライベートの関係で開講されている日にちが既に埋まってしまっていたら英語科教育法Ⅳのスクーリングは受けることができません。11月は無理だから夏季スクーリングで受けよう、と思ってもそもそもその科目は夏季スクーリングでは開講されていないので受けることができないのです。

スクーリング+レポート+科目習得試験方式

この方式はあまりお勧めしません。

少なくとも私の周りでこの方式をとっている人はいませんでした。

流れとしては、まずスクーリングを受講し合格します。

その後教材を入手しレポートを提出します。

その後科目習得試験を受けます

レポートと科目習得試験が合格すれば単位取得です。

どう考えても回りくどいですよね。

唯一いい点として挙げるとしたら、レポート作成が2冊書かなければならないところを1冊で済むという点でしょうか。

それでも科目習得試験の試験範囲が狭くなるわけではありませんし、よくわからない修得方式です。

スクーリング併用試験方式

この方式はスクーリングとレポートを併用する方式です。

私はこの方式を一番お勧めいたします。

流れとしてはまずレポートを提出します。(この段階では合格だろうが不合格だろうが関係ありません。期限までに提出していればOKです。)

その後スクーリングもしくはメディア授業を受講し、レポートとスクーリングが合格していれば単位修得です。

スクーリングは合格したけどレポートは不合格だった場合は、レポートが合格するまで何度も再提出を行います。

また、一度合格したスクーリング等はずっと有効ですのでご安心ください。

一つ注意点としては、併用方式を使用するには、スクーリング受講前のレポート提出締切日までに必要枚数分のレポートを提出し、スクーリングを申込際にも“併用方式“で申し込む必要があります。

私自身、この方式で受講したかったけどレポートの締め切り期日までにレポートを提出することができず泣く泣く別の方式で単位を修得したこともありました。

逆に、この方式で申込をして、スクーリングには合格したけどなかなかレポートの合格をもらえない場合は、後からスクーリング単位積み重ね方式で科目を修得することは可能です。

以上が、日本大学通信教育部での単位修得パターンの紹介でした。

きっと他の通信大学も大差ないかな、と思います。

自分に合った履修スタイルで楽しい通教生ライフを送ってください~