私には時間がありません。ってI don’t have timeでいいですよね?
この間映画を見ていたらI have no time.と言ってたんです。
“no”と”not”って何が違うんですか?

教科書ではあまり深く触れられないですが、確かに気になる部分ですよね。
今回は”no”と”not”の違いについて説明していきますね。

Noの使い方

Noには副詞としての顔と、形容詞としての顔があります。

副詞としての”no”

副詞として使う場合は、文頭くことが多いです。質問に対する否定だったり、皆さんの慣れ親しんだ使い方です。

使い方の例をいくつか紹介します。

  • 短い文での否定:
    • “No, I don’t want to go.”(いいえ、行きたくありません)
    • “No, I’m not feeling well.”(いいえ、気分が悪いです)
    • “No, that’s not what I meant.”(いいえ、それは意味していません)
  • 質問に対する否定の回答:
    • “Are you coming with us?” “No, I have other plans.”(一緒に来ますか? いいえ、他の予定があります)
    • “Is this your phone?” “No, it’s not mine.”(これはあなたの電話ですか? いいえ、私のではありません)

形容詞としての”no”

形容詞としての”No”は、名詞の前に置かれます。

使い方は以下の通りです。

There’s no food left.(食べ物が残っていません)

There is no sugar in the cup. (コップの中には砂糖はありません。)

I have no idea what you are saying.(あなたの言っていることがわかりません。)

Notの使い方

“Not”は副詞で、名詞以外のすべて(動詞・形容詞・動名詞など)の前に置かれます。

使い方の例をいくつか紹介します。

“I’m not going to the party.”(パーティーに行くつもりはありません)

“I cannot come to the meeting.”(会議には来られません)

“I do not want to eat that.”(それを食べたくありません)

She is not a good friend. (彼女はいい友達ではありません)

noとnotの使い分け

形容詞として使う場合の”no”と、副詞として使う場合の”not”はどのように使い分ければいいのでしょうか。

次の例文を見てみましょう。

I have no time to talk to you.

I don’t have time to talk to you.

この2つは両方とも、時間がないことを表す表現です。

しかし、その使い方やニュアンスには少し違いがあります。

noは名詞を完全に否定しています。ですので、timeが全くないことを示しています。

一方、notが否定しているのは、現在形のhave timeの部分であり、現在それをする時間が無いということを含んでいます。

特に大きな違いがあるわけではありませんが、noのほうが否定を強調していると感じ取れます。

「全くない」というのを伝えたい場合は、no+名詞を使った方がその思いが伝わるかもしれません。

そしてそれが逆に、No worriesやNo problemとなると、心配することは全くない、問題は全くない、という意味になり、相手を安心させる表現につながったりもします。

まとめ

Noは文頭や単独で使われる副詞、もしくは、名詞を否定する形容詞、Notは名詞以外を否定する副詞と覚えましょう。
No+名詞のほうが完全なる否定という感じがします。

なるほど!そういった使い分けができるんですね。ありがとうございました。